現場ビト

# 05

稲田 菜穂子

Naoko Inada

開発コンサルティング事業第二部チーフマネージャー人材育成、コミュニティ開発、組織強化、普及啓発、教養学士

大学在学中より、NGO スタッフとしてアンゴラで内戦で家族と離散した子ども・若者に関わるプロジェクトに従事。2004 年にアイ・シー・ネットに入社し、人材育成を中心に様々なプロジェクトを手掛ける。管理職としてマネジメントをしながらも自社プロジェクトを立ち上げるなど現場の一線で活躍している。ポルトガル語及び英語の通訳案内士の資格を持つ。

国際協力への興味

UNESCO憲章の「戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」という言葉に影響を受けたことがこの業界を志したきっかけです。人を通じて世界を変えていくには教育が重要だと思い、大学では国際教育を専攻しました。
大学在学中にNGOが実施していたアンゴラの子どもたちを支援するプロジェクトに参加し、その縁で大学卒業後も同じNGOに就職しました。5年間みっちりアンゴラの現場で活動したことで、ポルトガル語が鍛えられたのはもちろん、自分は誰よりもアンゴラに詳しいという自信にもなりました。この専門性を活かしてODAでアンゴラの役に立てればと思い、JICA初のアンゴラ技術協力プロジェクトを受注したアイ・シー・ネットに入社しました。

アイ・シー・ネットでの仕事

最初はアンゴラという国とポルトガル語が自分の専門性でしたが、農業や水産などほかの分野のJICAプロジェクトで経験を重ね、自分の専門性を広げてきました。関わってきたスキームについても多様で、自社企画としてロヒンギャ難民を受け入れるホストコミュニティ支援プロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングで資金調達したり、JICA草の根技術協力事業へ繋げたりしました。最近では日本企業の海外展開支援として現地調査を実施するなど、多様な事業に関わることができています。国や現場が変わってもクライアントに価値を提供できているのは、これまでの現場経験があるからこそだと感じています。

未来のこと

私に限らずアイ・シー・ネットの管理職に共通することですが、管理職になっても現場を離れる気はなく、今後も現場で活動したいと思っています。ただ、自分ができることには限りがあるので、社員一人ひとりやチームへのサポートを通じてプロジェクトを成功させることで、間接的に受益者の役に立ちたいとも考えています。

2023.10

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