Achievements

実績

ラオス公共事業投資管理制度の確立

アプローチ
地域
国名 ラオス人民共和国
SDGs 人や国の不平等をなくそう パートナーシップで目標を達成しよう
クライアント 独立行政法人国際協力機構(JICA)

国家成長を支える公共投資事業をどのように管理していくか

アジア最貧国のひとつであったラオスは、2000年代に入って順調に経済成長を続けており、政府は2020年までに後発開発途上国というステータスから脱却しながら、持続可能な成長を続けることを国家開発目標として掲げています。それを実現する重要な手段として、政府主導で大規模なインフラ整備や社会サービスの充実を図っています。しかし、それらを適切かつ秩序ある形で計画、実施し、維持管理するための公共投資事業の実施管理方法が整備されておらず、またそれを遂行する行政官の能力が不足している状況でした。

 

ラオスPCAPシリーズを通じて公共投資管理方法の確立普及

当社は、JICAからの業務委託を受けて、2004年より長い期間をかけてラオス政府機関全般にわたる公共投資運営管理方法の構築・手法開発・普及のための技術協力プロジェクトを実施しました。技術協力は3フェーズに分かれて実施され、PCAPシリーズと呼称していました。PはPublic Investment(公共投資)、CAPはCapacity Development(人材開発)を表しています。なかなか取り組み内容が見えにくい公共投資管理という分野で、ラオス政府機関職員に対してどのような取り組みであるかを明確に分かるよう工夫しました。

 

国家標準の策定・浸透

PCAPシリーズでは多岐にわたる公共投資事業の形態に合わせて、ラオス政府と協力し合いながら、ほぼ「ゼロ」の状態から公共投資管理の計画・立案・実施とモニタリング・評価の全てのプロセスのナショナルシステムを立ち上げました。また、それらを国家標準とする法律策定を推進し、その成立を支援しました。さらに、公共投資事業の実施管理に関わる全てのレベルの行政官に対して、マニュアル・ハンドブック・研修を通じた人材開発に取り組んできました。PCAPで策定した公共投資運営管理方法は、中央省庁・県政府の行政官に浸透してきており、それに伴う効果として、少しずつ「良い公共投資事業」の発現と持続可能な成長を促しています。

 

より進化する公共投資事業とその管理形態

ラオスで経済成長が進むにつれ、より大規模かつ複雑な事業を推進しなければなりません。6000以上の公共投資事業が適切に管理されるようになるには、引き続き様々な取り組みが必要とされています。中長期的かつ持続可能な開発展望の推進、公共財政管理とのリンク、管理プロセスのIT化等、ラオス政府も、当社の取り組みを尊重しつつ、さらなる進化を期待しています。

 

ラオスでのネットワーク・知見をグローバル人材育成に還元

当社はPCAPシリーズ以外にも、「母子保健人材開発プロジェクト」や南部ラオス(サバナケット県とサラワン県)で「一村一品推進プロジェクト」等JICAの技術協力プロジェクトを実施しており、現地と密な関係性を構築することが出来ました。継続した関わりを通して築いたこのネットワークとラオスの知見は、ODA以外の取り組みにも生かされています。現地協力機関のサポートを得ながら、日本企業のラオス進出などビジネス振興に貢献しています。また、ラオスをフィールドとしたスタディツアーやインターンシップ等の人材育成プログラムを実施し、これまで高校生から社会人まで幅広い方々が現地でのプログラムを通して、多くのことを学んでいます。

このようにODAから始まったラオスの地域開発の支援は、今もなお様々な形で創出され、そのインパクトはラオスに、そして日本の人々に広がっています。

本件に関する外部リンク先
https://www.jica.go.jp/project/laos/015/activities/index.html

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