Achievements

実績

女性の経済的エンパワーメント促進のためのジェンダー主流化

アプローチ
地域
国名 カンボジア
SDGs ジェンダー平等を実現しよう
クライアント 独立行政法人国際協力機構(JICA)

女性は経済発展の推進力

20年以上の内戦を経て、近年目覚ましい経済成長を遂げるカンボジアでは、女性の労働参加率は81% と高く、政府の国家開発戦略(「四辺形戦略」)の中でも女性は国家経済と社会の要とされています。しかし、女性の社会的・経済的地位は依然として低く、女性の経済活動はインフォーマルセクターに集中し、政治的参加も限られているのが現状です。こうした女性の社会的地位の低さは家庭内暴力や人身取引といった問題にもつながっています。

このような社会問題の解決や更なる経済発展に女性のポテンシャルを活かすために、女性の情報アクセスや経済活動に関連するトレーニング機会を増やし、意思決定の力をつけるなど、女性の経済的エンパワーメントの促進が重要視されています。

 

ジェンダー主流化メカニズムの強化

このプロジェクトは、女性の経済的エンパワーメントを進めるため、カンボジアの各省庁や地方自治体が取り組む事業においてジェンダー主流化のメカニズムを強化することを目的としています。

ジェンダー主流化とは、事業のあらゆる段階でジェンダーの視点を取り入れ、男性・女性ともに公平に機会や便益を受けられ、一方が不利な立場に置かれないよう、事業の改善を加えることでジェンダー平等を実現しようとするものです。

プロジェクトでは、カンボジアの3州で実施されている農業関連、1州で行われている観光関連の経済活動をパイロット事業として、ジェンダー主流化の視点を取り入れた手法で支援しています。事業を計画するにあたっては州のさまざまなセクター局が共に女性の経済活動に関わる課題を分析、対応を検討します。これらの複数の州局が協同で事業を実施し、その過程でジェンダーに関する課題を協議し、ジェンダー指標に基づいて成果を評価します。

 

セクター間の連携の推進とジェンダー主流化

ジェンダー主流化の手法を用いて協同で事業を実施することによって、州の異なるセクター局のジェンダー課題に対する理解や連携が深まります。プロジェクトは、州レベルで女性の経済的エンパワーメントを推進するセクター横断のワーキンググループの設置とその活動を支援し、女性省・州女性局やワーキンググループの能力強化に取り組んでいます。ワーキンググループは、10省庁、10のドナー機関、6つのNGO/市民団体、5つの民間組織から構成され、州レベルのプロジェクト活動を実施・評価しています。また、その活動から得られた経験や学びを抽出し、それらを女性の経済的エンパワーメントを進める政策につなげるため、中央政府と地方の取組みをつなぐサイクルをジェンダー主流化のメカニズムとして確立・強化しています。

 

ジェンダー主流化メカニズムの展開

ジェンダー主流化メカニズムの展開
プロジェクトで取り組んでいることは、SDGsゴール5にある「女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、オーナーシップ、その他の財、サービス、資源に対するアクセスを与えるための改革に着手」し、「ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性および女子のあらゆるレベルでのエンパワーメントのための適正な政策を導入・強化する」ものです。先行プロジェクトとして4州で試行しているジェンダー主流化メカニズムのモデルを、女性省とともに、他の州でも展開が可能な持続性のある仕組みとして創造することを目指します。

本件に関する外部リンク先
https://www.jica.go.jp/project/cambodia/023/index.html
https://data.worldbank.org/indicator/SL.TLF.CACT.FE.ZS?locations=KH&view=chart

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