Achievements

実績

うんちでがっちりプロジェクト

アプローチ
地域
国名 インド
SDGs 安全な水とトイレを世界中に
クライアント 広島大学 助教授 杉川幸太様

衛生環境の現状

衛生環境の改善は、新興国・途上国のみならず世界規模での課題となっており、国連ミレニアム開発目標に組み込まれるほどです。現在、世界73億人の人口のうち、衛生的なトイレを利用できない人口は25億人と言われています。さらに野外排泄を行っている人口は11億人と試算されており、その半分以上の6億人がインドに帰属します。つまり、インド人口 (約12億人) の半数近くが、野外排泄を行っていることになります。野外排泄は雑菌の繁殖による飲料水や飲食物の汚染につながり、感染症として命に関わる問題となります。実際、インドにおける5歳未満児の死因の第2位は下痢症であり、特に農村部 (貧困地域) での衛生環境改善の遅れが重要課題となっています。また、野外排泄が原因で性的暴力被害に受ける女性が後を絶たず、早急な解決が求められています。さらに、不適切な衛生環境による経済影響は年間で2.4兆ルビー (約4兆6千億円、2006年) とされており、更なる経済成長を目指すインド政府にとっても無視できないものとなっています。

 

海外・国内の双方向の展開

本プロジェクトは、広島大学の杉川先生と協力し、排泄物から有価金属を回収するというプロジェクトです。現在はアイ・シー・ネットが持つ現地とのネットワークや保健分野のコンサルタントの知見を活用し、より効果的な展開を模索しています。また、当初検討していたインドへの展開だけではなく、国内の過疎地における下水処理施設のコストの問題をもカバーできると考えています。下水処理のコストについては、撤退戦略がとりづらく人口減少フェースにおいても人口ピーク時と同様のコストがかかっていることが問題となっています。そういった問題に対しても本プロジェクトで対応できますので、そういった国内、特に地方自治体とのネットワークも活かしながら、推進していきます。

 

個人の倫理観に頼らないビジネスを通じた支援を

排泄物 (下水汚泥) からレアメタル・貴金属を高効率に回収する技術を確立し、排泄物 (下水汚泥) から価値のある金属を回収します。回収したレアメタル・貴金属の販売により、利益を得ることで、排泄物処理を利益が出るシステムに転換します。衛生環境の改善を個人の倫理観あるいは倫理教育のみに頼るのではなく、経済的利益に紐づけることで計画的かつ確実に実現することでSDGs 6 ターゲット6.2「2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。」の達成が可能となります。

 

今後の展望

このビジネスは下水処理施設が急速に普及すると予想されるインドだけではなく、先進国を含む、全世界が対象となるため、マーケットポテンシャルはさらに大きくなると考えています。また、特に日本などの資源貧困国ではレアメタル・貴金属のリサイクル技術の開発への需要が高く、この分野への応用・展開も期待できます。

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